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III-A5 Google-Extendedを理解する

Googleの検索クロールとAI学習利用を分けて制御する仕組み

このレッスンの狙い:Google-Extendedの役割と設定判断を説明できる

最終更新: 2026-07-23

この記事の要点

  • Google-Extendedの役割と設定判断を説明できる
  • Google-Extendedは「クローラー」ではなく「トークン」
  • ブロックしても検索順位やAI Overviewsは変わらない
AIクローラー制御III-A5

Google-Extendedを理解する

最も誤解されやすい存在の正体を知る

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Google-Extendedは、この分野で最も誤解されやすい存在です。名前だけ見ると「Googleの新しいクローラー」に見えますが、実態は少し違います。その正体さえ理解しておけば、必要以上に恐れる場面はぐっと減るはずです。

Google-Extendedは「クローラー」ではなく「トークン」

Google-Extendedは、独立したクローラーではなく、Googlebotが既に集めたデータをGeminiやVertex AIの学習に使ってよいかどうかを示すトークン(印)です(出典: Trakkr Data「Google-Extended」, 2026年)。robots.txtにDisallowを書けば、そのデータの生成AI学習への利用だけを拒否できます。

ブロックしても検索順位やAI Overviewsは変わらない

ここが最大の誤解ポイントです。Google-Extendedをブロックしても、Google検索の順位表示やAI Overviewsのインデックスには影響しません。通常の検索クロールとインデックス作成はGooglebotが別途担っているためです(出典: Trakkr Data「Google-Extended」, 2026年)。「Google-Extendedを拒否する」ことと「Googleの検索結果から消える」ことは、まったく別の話だと覚えておいてください

それでも半数近くしかブロックしていない現実

Rutgers大学とペンシルベニア大学ウォートン校による共同研究では、分析対象の報道メディアの79%が何らかのAI学習ボットを過去にブロックした経験を持つ一方、Google-Extendedのブロックは46%にとどまるという報告があります(出典: Rutgers×Wharton共同研究「Strategic Response of News Publishers to Generative AI」, 2026年4月)。影響がないと分かっていても、Googleとの関係悪化を懸念して踏み切れないメディアが一定数いることがうかがえます。

Appleにも同じ設計思想がある

似た仕組みはAppleにもあります。Applebot-Extendedは標準のApplebotとは別に運用され、Apple Intelligence等の生成AI学習利用だけを拒否できるトークンです。Siri・Spotlight・Safariの検索提案機能は通常のApplebotが担うため、Applebot-Extendedをブロックしてもそれらには影響しません(出典: Apple公式サポート, 2026年6月)。「学習データ利用の可否」と「検索・アシスタント機能」を分けて制御する設計思想は、GoogleとAppleで共通しています

robots.txtでの書き方

User-agent: Google-Extended
Disallow: /

この1行だけで、Gemini/Vertex AIの学習利用を拒否しつつ、Google検索へのインデックスや表示は従来通り維持できます。

実践ステップ

  1. 自社の現在のrobots.txtにGoogle-Extendedの記述があるか確認する
  2. 「学習利用の可否」と「検索順位・AI Overviews表示」は別物という理解を社内で共有する
  3. 学習データとして使われたくない場合はGoogle-Extendedの行を追加する
  4. Applebot-Extendedなど同様の設計を持つ他社トークンも合わせて棚卸しする
  5. Googleとの関係を懸念する場合は、影響範囲が学習利用に限られる事実を判断材料に加える

まとめ

Google-Extendedは独立したクローラーではなく、Geminiなどの学習利用だけを制御するトークンです。ブロックしても検索順位やAI Overviewsには影響しないにもかかわらず、実際にブロックしている報道メディアは半数以下にとどまります。正しく仕組みを理解したうえで判断すれば、過度にGoogleとの関係悪化を恐れる必要はありません。III-A2からここまでで主要4社の顔ぶれは出そろいました。残るIII-A6では、CCBotやBytespiderといった「その他」のクローラーを棚卸ししていきます。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. Google-Extendedをブロックすると、Google検索の順位表示やAI Overviewsのインデックスにも影響する。

Q2. Google-Extendedの正体は何か。

Q3. Rutgers大学とペンシルベニア大学ウォートン校の共同研究によると、報道メディアのGoogle-Extendedブロック率は何%にとどまるか。

このレッスンのFAQ

Q. Google-Extendedをブロックすれば検索結果からサイトが消えますか?

消えません。通常の検索クロールとインデックス作成はGooglebotが別途担っているため、Google-Extendedのブロックは学習利用のみに影響します。

Q. Appleにも似た仕組みはありますか?

あります。Applebot-Extendedが標準のApplebotとは別に運用され、生成AI学習利用だけを拒否できます。

Q. なぜ多くのメディアがGoogle-Extendedのブロックに踏み切れないのですか?

影響がないと分かっていても、Googleとの関係悪化を懸念するメディアが一定数いるためとされています。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

クローラー制御Google
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