VII-C5 提案書の作り方を身につける
クライアントに伝わるAIO提案書の構成と作り方
このレッスンの狙い:AIO提案書を作成できる
最終更新: 2026-07-23
この記事の要点
- AIO提案書を作成できる
- 提案書に必要な5つのブロック
- ロードマップは「完了条件」つきで示す
同じ「AIOの文書」でも、役割はまったく違います。VII-C4で設計したサービスメニューを武器に、今度はそれを見込み客に向けて提案書という1つの文書に落とし込む方法を扱うのがこのレッスンです。編V-D4で扱った月次レポートが運用開始後の報告書だったのに対し、ここで扱う提案書は契約前に「やってみたい」と思ってもらうための文書という違いがあります。
提案書に必要な5つのブロック
AIOの提案書は、次の5つのブロックで構成すると伝わりやすくなります。
- 現状の見え方:ChatGPTやPerplexityで実際に質問した結果など、相手の現在地を示す診断結果の要約
- 課題の特定:なぜ引用されていないのか、どこにギャップがあるのかの具体的な指摘
- 提案内容とロードマップ:何を、どんな順番で進めるかの時系列の見取り図
- 費用感:編VII-C4で設計したメニューのうち、どのプランが該当するか
- 次のステップ:相手に何を決めてほしいのか、意思決定のポイントの明示
5つのブロックすべてを、毎回同じボリュームで書く必要はありません。相手が小規模な事業者であれば全体をA4用紙1〜2枚に収め、意思決定者が複数いる組織であれば費用感やロードマップの補足を厚めにするなど、相手の規模や意思決定のスタイルに合わせて配分を調整することが実務的です。
ロードマップは「完了条件」つきで示す
提案内容を並べるだけでは、相手は何がいつ終わるのか判断できません。海外の実務では、90日間を3つの区切りに分けたロードマップの型が紹介されています。最初の30日はベースライン計測と監査(優先プロンプトの洗い出し、可視性スコアの計測、ギャップ分析の文書化まで)、次の30日は引用獲得に向けた再構築(優先ページのリライト、スキーマ実装、公開まで)、最後の30日は権威性と成果の接続(第三者ソースとの関係構築、ダッシュボード構築、比較レポートの作成まで)という区切りです(出典: geodocs.dev, 2026年7月23日確認)。各区切りに「ここまで終われば完了」という条件を添えることで、相手は進捗を具体的にイメージできるようになります。
提案書ロードマップの型(90日)
Day1-30: ベースラインと監査 → 完了条件: ギャップ分析の文書化
Day31-60: 引用獲得のための再構築 → 完了条件: リライト公開・スキーマ検証
Day61-90: 権威性と成果の接続 → 完了条件: 比較レポート提出言い切らずに、それでも伝わる書き方
提案書は、成果を保証するようには言い切れない文書です。だからこそ、言い切る代わりに、確認済みの事実と具体的な作業内容で説得するという書き方が重要になります。結果を保証するような表現は避け、「診断の結果、こういう課題がある」「この作業を行うと、こういう変化が期待できる」という事実ベースの言葉を積み重ねてください。数値は誇張せず、出典を示せるものだけを使うという姿勢は、これまでのレッスンと同じです。特に「現状の見え方」と「提案内容」の間には、必ず論理的なつながりを持たせてください。診断で見つかった課題と無関係な施策を並べてしまうと、相手には「テンプレートをそのまま当てはめられただけ」という印象を与えかねません。
実践ステップ
- 想定する見込み客(または実在するクライアント候補)を1社決める
- その会社名・商品名についてChatGPTかPerplexityに質問し、現状の見え方を記録する
- 5つのブロックの型に沿って、A4用紙1〜2枚程度の提案書を書いてみる
- 90日ロードマップを自社の状況に合わせて調整し、各区切りに完了条件を1つずつ添える
- 提案書全体を読み直し、断定的な言い切りが残っていないか赤入れする
- 費用感のブロックが、編VII-C4で設計したメニューと矛盾していないか確認する
まとめ
提案書は、現状・課題・ロードマップ・費用感・次のステップという5つのブロックで構成し、90日単位の完了条件つきロードマップを添えることで、相手に進捗をイメージさせられる文書になります。言い切りを避けながらも、事実の積み重ねで説得力を持たせる書き方は、これまでの講座全体で一貫して大切にしてきた姿勢そのものです。この提案スキルを含め、変化の速いAIOの世界で学び続けるための仕組みづくりは、VII-C6で扱います。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 提案書の90日ロードマップの型では、最初の30日間は引用獲得のためのリライトと公開作業に充てるとされている。
最初の30日はベースライン計測と監査で、引用獲得の再構築は次の30日(Day31-60)にあたる。
Q2. 提案書に必要な5つのブロックに含まれないものはどれか。
5つのブロックは現状の見え方・課題の特定・提案内容とロードマップ・費用感・次のステップである。
Q3. 提案書と編V-D4で扱う月次レポートの違いとして本文が説明しているのはどれか。
同じ「AIOの文書」でも役割はまったく違うと本文冒頭で説明されている。
このレッスンのFAQ
Q. 提案書は必ずA4何枚で書くべきですか?
決まった枚数はありません。相手が小規模な事業者であれば1〜2枚に収め、意思決定者が複数いる組織であれば費用感やロードマップの補足を厚めにするなど、相手に合わせて配分を調整するとされています。
Q. 提案書で成果を保証する書き方をしてもいいですか?
いいえ、避けるべきです。成果を保証するようには言い切れない文書であり、確認済みの事実と具体的な作業内容で説得する書き方が重要だとされています。
Q. 「現状の見え方」と「提案内容」は関連づけなくてもいいですか?
いいえ、必ず論理的なつながりを持たせる必要があります。診断で見つかった課題と無関係な施策を並べると、テンプレートを当てはめただけという印象を与えかねないためです。