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IV-D7 プレスリリースをAIOに活用する

プレスリリースが第三者メディアに転載され、引用元になる経路

このレッスンの狙い:AIO観点でのプレスリリース活用方法を説明できる

最終更新: 2026-07-23

この記事の要点

  • AIO観点でのプレスリリース活用方法を説明できる
  • プレスリリースが引用元に変わるまでの経路
  • 拾われるプレスリリースの共通点
ブランド言及・UGC・デジタルPRIV-D7

プレスリリースをAIOに活用する

拾われるかどうかを分けるのは運ではなく書き方

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配信して終わるプレスリリースと、記者に拾われて記事化されるプレスリリースを分けるのは、運でも会社の知名度でもなく、書き方です。IV-D6で分解した5つの工程のうち4番目、プレスリリースという単発の武器に絞り込み、配信した情報が第三者メディアに転載され、AIの引用元へと変わっていく経路をここで具体的に見ていきます。

プレスリリースが引用元に変わるまでの経路

プレスリリースは、それ自体が最終ゴールではありません。配信したリリースが記者や編集者の目に留まり、独立した記事として書き直されて初めて、アーンドメディアとしての価値を持ちます。Muck Rackの調査では、ジャーナリズム(報道記事)単体で全引用リンクの27%を占めると報告されています(出典: Muck Rack Blog, 2026年5月)。プレスリリースは、この27%の引用プールに乗るための入り口の一つだと捉えると位置づけが分かりやすくなります。逆に言えば、配信して終わりではなく、記者に「記事にする価値がある」と判断してもらえるかどうかが分岐点になります。

拾われるプレスリリースの共通点

では何が「記事にする価値」を分けるのでしょうか。IV-D6で触れた通り、デジタルPRの土台は独自データ・調査です。自社の実績や新製品の告知だけを並べたリリースより、独自アンケートや業界データの分析結果を軸にしたリリースのほうが、記者にとって「読者に見せられる中身」を持っています。見出しと第一段落だけで、その独自性のある事実が伝わる書き方を意識してください。抜粋されやすい文章構造そのものは編IV-A参照ですが、プレスリリースの場合はとくに、社名や挨拶文から書き始めず、伝えたい数字や結論を最初の1〜2文に置くことが効果的です。記者は宣伝目的が透けて見える文章を敬遠する傾向があるため、自社の主張は最小限にとどめ、数字や事実そのものを主役にする書き方を意識してください。

配信頻度という「継続」の力

配信の頻度にも目安があります。デジタルPRの実行手順では、月1回程度を目安に、ニュース性のある情報を配信することが推奨されています(出典: Creative Drive, 2026年)。単発のヒットを狙うより、一定のペースで発信を続けることで、ブランドについての言及そのものの総量を底上げしていく発想です。IV-C7で見た通り、ブランドWeb言及の相関係数(0.664)は被リンク数(0.218)を上回っており、プレスリリースはその「言及の総量」を増やす継続的な手段の一つと位置づけられます。

配信先を広げて言及の分散を作る

プレスリリースを複数の媒体・配信サービスに載せることは、参照ドメイン数の多様化(相関係数0.295)にもつながります。1つのメディアだけに依存するのではなく、業界専門メディア・地域メディア・専門家向けの取材リクエストサービスなど、複数の経路に情報を届ける設計にしておくと、仮に1つの経路が拾われなくても、別の経路からアーンドメディア化するチャンスが残ります。また、記事内でリンクを貼ってもらえる場面では、可能であればブランド名そのものをアンカーテキストにしてもらうよう申し添えると、AI可視性との相関がさらに高まります(アンカーテキストの相関係数0.527、出典: Ahrefs, 2026年、IV-C7参照)。

実践ステップ

  1. 直近配信したプレスリリース(またはお知らせ)を1本選び、見出しだけで要点が伝わるか確認する
  2. そのリリースに独自データ・独自数字が含まれているか点検し、なければ次回に向けて社内データを1つ探す
  3. 社名・挨拶文から書き始めていないか、結論となる事実が最初の1〜2文にあるかを確認する
  4. 月1回配信できるペースかどうか、直近3か月分の配信予定を仮に組んでみる
  5. 配信先を自社サイトのお知らせだけでなく、業界メディアや配信サービスなど2つ以上に広げられないか検討する
  6. 配信後1〜2週間で、実際に転載・引用された事例がないかを検索して確認する

まとめ

プレスリリースは、配信すること自体がゴールではなく、第三者に記事化されて初めてアーンドメディアとしての価値を持つという点を押さえておきましょう。独自データを軸にすること、結論を先に置くこと、月1回程度の継続配信、複数経路への配信という工夫が、拾われる確率を底上げします。あとに残るのは「拾われた後、その関係をどう続けるか」という問いで、これがIV-D8のテーマになります。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. Muck Rackの調査では、ジャーナリズム(報道記事)単体で全引用リンクの72%を占めると報告されている。

Q2. デジタルPRの実行手順で推奨されているプレスリリースの配信頻度の目安はどれですか。

Q3. プレスリリースの書き出しとして避けるべきものはどれですか。

このレッスンのFAQ

Q. プレスリリースはそれ自体がゴールですか。

いいえ、配信したリリースが記者や編集者に拾われ、独立した記事として書き直されて初めてアーンドメディアとしての価値を持ちます。

Q. プレスリリースの配信頻度はどのくらいが目安とされていますか。

月1回程度を目安に、ニュース性のある情報を配信することが推奨されています。

Q. プレスリリースの書き出しで意識すべきことは何ですか。

社名や挨拶文から書き始めず、伝えたい数字や結論を最初の1〜2文に置くことが効果的とされています。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

デジタルPRプレスリリース
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