スライドテキスト+スライドで学ぶ

VI-B1 日本のAI検索利用状況を確認する

日本国内でのAI検索利用率と、その伸び方

このレッスンの狙い:日本のAI検索利用状況をデータで説明できる

最終更新: 2026-07-23

この記事の要点

  • 日本のAI検索利用状況をデータで説明できる
  • 検索エンジン全体のシェアから見る現在地
  • AI検索利用率は8か月で3.5倍に急増した
日本市場特化VI-B1

日本のAI検索は「これから」ではなくすでに来ている

利用実態を複数の公開データで確認する

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「日本ではまだAI検索は広がっていない」——そう考えて対応の優先順位を後回しにしていないでしょうか。ここから始まる編VI-Bでは日本市場に照準を絞り、まず本レッスンでAI検索の利用実態を複数の公開データで確認します。社内やクライアントへの説明でそのまま使える数字を、ここで揃えておきましょう。

検索エンジン全体のシェアから見る現在地

検索エンジンシェア
Google59.04%
Bing33.1%
Yahoo!6.23%
DuckDuckGo0.72%
Yandex0.33%
CocCoc0.31%

(出典: Statcounter Global Stats「Search Engine Market Share Japan」, 2026年6月時点)

ここで意外に感じるのはBingが33.1%と3割を超えている点でしょう。Copilot経由のアクセスやクローラー系アクセスが混ざっている可能性があり、そのまま「日本人の3人に1人がBingで検索している」と読むのは早計です。数字を見るときは、その数字が何を測っているのかまで確認する癖をつけておきましょう。

AI検索利用率は8か月で3.5倍に急増した

より直接的にAI検索の普及度を示すのが、博報堂DYグループの調査「AI検索白書2026」です。これによると、2025年3月時点でのAI検索利用率は10%未満でしたが、同年11月には約30%まで伸びています(出典: Impress Web担当者Forum, 2026年4月/博報堂DYホールディングス, 2026年5月)。わずか8か月で3.5倍という伸び方は、多くのデジタル系指標の中でもかなり急な部類です。同調査では、AI検索の利用者のうち22.1%が「従来型の検索を使う機会が減った」と回答しており、AI検索が既存の検索行動を置き換え始めていることも示されています。

ゼロクリックとエンジン別の認知度

同じ調査では、サイトへの訪問を経ずに検索が完結する「ゼロクリックサーチ」が全体の23.9%、つまり約4人に1人に達しています。一方でAI検索の回答に満足できず追加で検索し直した割合も32.8%あり、AI検索が万能というわけではない実態も見えます。購入や来店といった行動につながった割合は7.4%でした。サービスの認知度ではChatGPTが約70%で最も高く、2025年9月にリリースされたGoogleのAI Modeがそれに次ぐ2位につけています。

エンジンごとのシェアはChatGPT優位、Geminiが追い上げ

博報堂DYグループのAI検索専門ブログ「ONEDER」の月次トラッキング(2026年2月分)では、国内のAI検索エンジンシェアはChatGPTが約67%(前月比-2.76ポイント)と依然トップですが、Geminiは前月比+0.88ポイントで3カ月連続の上昇が確認されています。同レポートでは、従来型検索エンジン(Google・Bing・Yahoo! JAPAN)のセッション数が前月比-9.4%減少した一方、AI検索エンジン全体のセッション数は2024年4月比で4,542%増加したと報告されています。

実例:渋谷区のAIチャットボット 公開2ヶ月で自治体AIチャットボットの累計QA数が10万件、解決率77%に達したと報告されています(渋谷区公式ポータル・業界メディア集計, 2025年)。行政サービスでもAI経由の問い合わせがすでに実利用段階に入っていることを示す一例です。

この数字をどう受け止めるか

要するに、日本のAI検索は「これから来る」段階ではなく、すでに利用率が3割に届き、既存の検索行動を置き換え始めている段階にあります。ただしゼロクリックが増える一方で追加検索も一定数あることから、AIの回答だけで完結しないユーザーもまだ多いということです。1つの数字だけを切り取って煽るのも、まだ先の話だと油断するのも、どちらも実態からは離れます。

実践ステップ

  1. 自社のGoogle Search Consoleを開き、直近3か月の検索流入の推移をグラフで確認する
  2. 同じ期間のGA4のセッション数と比較し、流入経路に大きな変化がないか確認する
  3. ChatGPTとPerplexityで自社の主要キーワードを実際に検索し、AI検索経由でどう見えているかを記録する
  4. 社内やクライアントへの説明用に、このレッスンで挙げた数字(利用率30%・ゼロクリック23.9%等)を1枚のメモにまとめる
  5. 3か月後に同じチェックを繰り返し、自社の数字がどう動いたかを比較できるようにしておく

まとめ

日本のAI検索利用率は、2025年3月の10%未満から11月には約30%へと8か月で3.5倍に伸びています。ゼロクリックサーチは全体の23.9%、AI検索の認知度はChatGPTで約70%に達しており、もはや一部の先進的なユーザーだけの現象ではありません。一方でエンジン別のシェアはChatGPTが優位を保ちつつGeminiが追い上げる構図にあり、状況は今も動き続けています。この中でも実務への影響がひときわ大きいのが、シェアの大きさで他を圧倒するGoogleの動きです。続くレッスンでは、AI Overviewsが日本語検索にどう組み込まれてきたかを時系列で追いかけます。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. 日本のAI検索利用率は2025年3月の10%未満から11月には約30%へ、8か月で3.5倍に伸びた。

Q2. Statcounterのデータ(2026年6月時点)で日本国内の検索エンジンシェア第2位はどれか。

Q3. 「AI検索白書2026」によれば、ゼロクリックサーチの割合はどの程度か。

このレッスンのFAQ

Q. ChatGPTとGeminiの国内AI検索エンジンシェアは2026年2月時点でどう動いているか。

ChatGPTが約67%(前月比-2.76ポイント)で依然トップですが、Geminiは前月比+0.88ポイントで3カ月連続の上昇が確認されています。

Q. Bingのシェアが33.1%と高い数字について、本文はどう注意を促しているか。

Copilot経由のアクセスやクローラー系アクセスが混ざっている可能性があり、そのまま「日本人の3人に1人がBingで検索している」と読むのは早計だと述べています。

Q. 渋谷区のAIチャットボットは公開2ヶ月でどのような実績を報告しているか。

累計QA数が10万件、解決率77%に達したと報告されています。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

日本市場データ
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