IV-B3 How-toコンテンツを作る
手順を番号付きで示す、実行可能性の高いフォーマット
このレッスンの狙い:How-toコンテンツを手順化して作成できる
最終更新: 2026-07-23
この記事の要点
- How-toコンテンツを手順化して作成できる
- How-toコンテンツが引用される理由
- 1ステップの粒度をそろえる
操作や作業の手順を伝えるHow-toコンテンツの価値は、「実行可能性」に尽きます。番号の粒度と1ステップの書き方次第で、AIに引用されやすいかどうかが大きく変わります。粒度を誤ったまま公開されているHow-to記事は驚くほど多く、まずは分解のルールから押さえていきましょう。
How-toコンテンツが引用される理由
HowTo構造化データ(編III-B5参照)は、AIへの影響が大きいとされる主要スキーマ(Article・FAQPage・HowTo・Organization)の1つに数えられています(出典: Averi.ai)。2026年時点でもHowTo構造化データは有効な引用シグナルの1つとされており(出典: Citevera, 2026年)、手順を「番号付きのステップ」として明示できるフォーマットは、RAG(編II-B参照)がチャンク単位で文書を処理する仕組みと相性が良いといえます。1ステップが1つの意味のまとまりになっていれば、AIがその区画だけを正確に抜き出しやすくなるからです。
1ステップの粒度をそろえる
実務では、手順コンテンツについて1ステップ20〜30語、全体で3〜10ステップという目安が示されています(出典: Citevera・SearchAtlas・IMデジタルマーケティングニュース, 2026年)。1ステップに複数の作業を詰め込むと、AIがその手順を1つの単位として認識できなくなるため、「クリックする」「入力する」のように1つの動作につき1ステップに分解します。ステップ名は体言止めか命令形で統一し、本文は「何を」「どうする」を先に書いてから、注意点や補足をあとに続ける順番にします。
良いステップ・詰め込みすぎなステップ
たとえば「設定画面を開いて、名前とメールアドレスを入力し、保存ボタンを押す」という1文は、3つの動作が1ステップに詰め込まれています。これを「設定画面を開く」「名前とメールアドレスを入力する」「保存ボタンを押す」の3ステップに分解するだけで、AIにとっても人間にとっても実行可能性が上がります。手順の途中に判断が分かれる分岐がある場合も、無理に1ステップに詰め込まず、前提条件を先に述べたうえで別ステップとして独立させます。
手順の順序と例外処理
手順は基本的に実行順に並べますが、途中で条件によって枝分かれする場合は、無理に1本の流れに押し込めず、「◯◯の場合は次のステップへ、△△の場合は別の設定が必要です」のように前提条件を明示してから分岐させます。番号が実際の操作順と一致していないと、AIがステップの前後関係を誤って解釈するリスクがあるため、手順を並べ替えたときは番号も必ず振り直すようにしてください。なお、実際の操作画面のスクリーンショットは人間の読者の理解を助けますが、AIはテキストを主に処理するため、画像に頼らず文章だけでも手順が成立する書き方を基本にしておきましょう。
HowToの最小実装
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "HowTo",
"name": "問い合わせフォームを設置する手順",
"step": [
{"@type": "HowToStep", "name": "入力項目を決める", "text": "会社名・氏名・メールアドレス・問い合わせ内容の4項目に絞る"},
{"@type": "HowToStep", "name": "送信後の自動返信を設定する", "text": "送信完了と受付内容を伝える自動返信メールを設定する"}
]
}step配列の中にHowToStepを必要な数だけ並べる形です。詳しい実装パターンは編III-B5に任せるとして、ここでは本文の手順とstepの粒度を一致させることを優先してください。
実践ステップ
- 紹介したい手順を洗い出し、全体を3〜10ステップに収まるよう分解する
- 1ステップに複数の動作が詰め込まれていないか見直す
- 各ステップを20〜30語程度、体言止めか命令形の名前で統一する
- 本文の手順とHowTo構造化データのstep内容を一致させる
- 実際にその手順どおりに操作し、抜けている工程がないか検証する
まとめ
How-toコンテンツは、手順を1動作=1ステップに分解できているかどうかが引用されやすさを左右します。20〜30語・3〜10ステップという目安を起点に、詰め込みすぎたステップを分解する視点を持ちましょう。1本道の手順をここまで扱ってきましたが、選択肢が2つ以上に分かれた瞬間、IV-B4の比較・vs記事の出番です。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 実務では、手順コンテンツについて1ステップ20〜30語、全体で15〜25ステップという目安が示されている。
正しくは本文どおり、全体の目安は3〜10ステップです(15〜25ステップではありません)。
Q2. HowTo構造化データは、Averi.aiによると何に数えられる主要スキーマの1つですか。
この4つはAIへの影響が大きいとされる主要スキーマとして紹介されています。
Q3. 1ステップに複数の動作を詰め込むとどうなるとされていますか。
1つの動作につき1ステップに分解することが推奨されています。
このレッスンのFAQ
Q. 1つのHow-toステップにはどのくらいの語数が目安とされていますか。
1ステップ20〜30語、全体で3〜10ステップという目安が実務で示されています。
Q. HowTo構造化データはAI引用にとってどのような位置づけですか。
Article・FAQPage・HowTo・OrganizationというAIへの影響が大きいとされる主要スキーマの1つに数えられています。
Q. 手順の途中で条件による分岐がある場合はどう扱うべきですか。
無理に1本の流れに押し込めず、前提条件を先に述べたうえで別ステップとして独立させることが勧められています。