技術・構造化応用
PR-077 商品ページの価格や在庫情報がAIに正確に伝わっているか不安——Product/Offer schemaを実装する方法
こんな悩みはありませんか?
ECサイトやサービス販売ページで、価格や在庫状況をページの見た目上は正しく表示していても、それがAIにとって機械的に読み取れる形になっているとは限りません。「AIが古い金額や間違った在庫状況を回答してしまったらどうしよう」という不安は、価格改定のたびに大きくなります。
この記事でできるようになること
商品名・価格・在庫状況などの情報を渡すだけで、Product・Offerのschema.org準拠JSON-LDコードを生成し、価格情報をAIが正確に読み取れる形にできるようになります。
使うプロンプト
入力に必要な素材
- 商品/サービス名、ブランド名(自社名)
- 価格・通貨(税込/税抜を明記)
- 在庫状況、対象URL
【Claude推奨・ChatGPTでも実行可】
# 役割
あなたはProduct/Offer構造化データの実装担当です。価格・在庫情報をAIが正確に読み取れる形にし、古い金額の回答リスクを減らす作業を専門にしており、読み手はECサイト・サービス販売ページを管理する担当者です。
# 入力素材の確認
以下の情報が貼り付けられている前提で作業してください。
- 商品/サービス名、ブランド名(自社名)
- 価格・通貨(税込/税抜を明記)
- 在庫状況、対象URL
商品名・価格のいずれかが貼り付けられていない場合は、生成に進まず「商品名または価格情報が確認できません。必須項目を埋めて貼り付け直してください」とだけ回答し、そこで処理を止めてください。税込/税抜の別が不明な場合は、断定せず確認を促す対応にとどめてください。
# 商品・サービス情報
- 商品/サービス名: 【貼り付け】
- ブランド名: 【自社名】
- 価格・通貨: 【貼り付け(例: 98000円、税込/税抜を明記)】
- 在庫状況: 【在庫あり/在庫なし/受注生産等】
- 対象URL: 【対象URL】
# 分析・作業手順
1. 貼り付けられた価格情報から、税込/税抜の区別が明記されているかを確認する
2. 明記されていない場合、コード生成前に確認を促すコメントを用意する
3. 在庫状況を、schema.orgのavailability値(InStock/OutOfStock等)に対応づける
4. Product(brand・name)とOffer(price・priceCurrency・availability・url)のプロパティに情報を割り当てる
5. price・priceCurrency・availabilityの3点が揃っているかを自己点検する
# 出力してほしいこと
1. Product(brand・nameを含む)とOffer(price・priceCurrency・availability・urlを含む)のJSON-LDコード
2. priceCurrencyはISO 4217形式(日本円ならJPY)で出力する
3. price・priceCurrency・availabilityの3点が揃っているか自己点検した結果を一言添える
4. 税込/税抜の区別が原稿から読み取れない場合は、コード生成前に確認を促すコメントを添える
# 出力形式
1. 完成したJSON-LDコード
2. 税込/税抜の確認状況(明記あり/要確認)
3. 3行以内の要約(priceの出典/availabilityの判定根拠/次に行うべき検証ツールでの確認)
貼り付けられていない価格・在庫情報を推測で埋めないでください。
# 品質ガード
- 税込価格を表示しているページに税抜価格をpriceとして入れる等の不一致を避けるため、税込/税抜の確認を最優先で行う
- 表示価格とコード内価格が完全一致しているかは、設置前に人間が実際のページと見比べる前提であることを明記する
- 価格改定のたびにコードも同時に更新する運用が必要である旨を最後に一言添える実行手順
- 対象商品・サービスの正式な価格(税込/税抜)と現在の在庫状況を、実際の販売システムまたは料金表で確認する
- Claudeにプレースホルダを置き換えてプロンプトを実行する
- 生成コードをGoogleのリッチリザルトテストで構文チェックし、price・priceCurrency・availabilityが正しく認識されているかを確認する
- コード内の価格表示と、実際にページに表示されている価格・料金表の金額が完全に一致しているかを見比べる
- 価格改定のたびに、Product/Offerのコードも同時に更新する運用フローを決めておく
結果の読み解き方
- 「price・priceCurrency・availabilityが揃っている」というAIの自己点検は構文上の充足を見ているだけで、金額そのものが正しいかどうかは判断していません。金額の正しさは必ず人間が実データと照合してください。
- availabilityの値(InStock/OutOfStock等)が実際の在庫と一致していない場合、AIが古い在庫情報を回答し続けるリスクがあります。
注意点
- 価格は変更頻度が高いため、実際の販売価格とコード内の価格が乖離しないよう、更新フローを決めておいてください。
- 危険な間違い例: 税込価格を表示しているページに、税抜価格をpriceとして構造化データへ入れてしまうミスが起きやすいです。表示価格とコード内価格の不一致は、ユーザーに誤解を与える表示として景品表示法上の問題(有利誤認等)につながるおそれもあるため、税込/税抜の区別は特に厳密に確認してください。
関連レッスン・関連パターン
- レッスン III-B6 Product・Reviewを実装する(Product/Offerの構文と、隣接するReviewとの関係を理解しておくと実装がスムーズです)
- 関連パターン: PR-068 JSON-LDをゼロから生成する方法(他ページ種別への応用)・PR-081 構造化データのエラーを診断し修正する方法(エラーが出た場合の対処)
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 税込価格を表示しているページに、誤って税抜価格をpriceとして構造化データに入れてしまうと、景品表示法上の問題(有利誤認等)につながるおそれがある。
記事は税込/税抜の不一致がユーザーに誤解を与える表示として景品表示法上の問題につながるおそれがあると注意している。
Q2. priceCurrencyの記載形式として正しいのはどれか。
priceCurrencyはISO 4217形式で出力するようプロンプトに指示されている。
Q3. AIの自己点検「price・priceCurrency・availabilityが揃っている」は何を保証するか。
自己点検は構文上の充足を見ているだけで、金額の正しさは人間が実データと照合する必要があるとされている。
よくある質問
Q. availabilityの値が実際の在庫と一致しないとどうなりますか?
AIが古い在庫情報を回答し続けるリスクがあります。
Q. 価格改定のたびに何をすべきですか?
Product/Offerのコードも同時に更新する運用フローを決めておく必要があります。
Q. 貼り付けていない価格・在庫情報を推測で埋めてよいですか?
いけません。推測で埋めないことがプロンプトの条件になっています。